民生作「仙人」象嵌入り 象牙はんこ
完全限定1点、蔵出し特価で販売
蔵出し特価 ¥385,000(税込)(税込)
15㍉丸×45㍉丈の象牙はんこ、印鑑登録・銀行印登録いずれも可能。
表面には昭和の象嵌職人界の頂点に君臨した名人・民生(みんせい)の手による「仙人」の精緻な象嵌が入った、実に稀少な作品。
中国唐代の仙人・張果老は、白いロバに乗って一日に数万里を移動し、休む時はロバを紙のように折りたたんで巾箱の中にしまい、乗る際には水を吹きかけてもとの姿に戻したという故事・伝説がある。
日本でも室町時代からこの仙人の画題が描かれるうち、いつしか背負う巾箱が瓢箪に、ロバが馬(駒)に変わり、有名な「瓢箪から駒が出る=意外なところから意外なものが出てくる」たとえとなった。
本作において名人・民生は、仙人が背負う(駒が中に入って休息しているはずの)瓢箪と笠、そしてはるか上空に輝く太陽をまばゆい金の象嵌で表現している。
笠を被ったその姿は仙人にしては珍しいが、前述の瓢箪や独特な形状の頭部を持つ杖、さらには傘の下から微かにのぞく白髪が、この人物が仙人であることを雄弁に物語っている。
また、彼の行く手に連なる山々や鳥の群れ、さらには足元の草木に見られる繊細な彫刻も見事というよりほかない。本品はほんのいっとき店頭に展示されていたようで、表面にうっすらと日焼けが認められるものの、象牙の品質そのものには何ら影響がない。
さらに特筆すべき点は、本品に用いられた象牙の部位。
印面(文字を彫刻する面)を目を皿のようにして見ても、そこには通常の象牙印材にあるような「格子状の網目模様」を見出すことはできない。
これは本品に用いられた象牙の原牙が極めて良質で、しかも「格子状の網目模様」が一切ない、牙の中心部に近い部分を慎重に選んで採取されたことを表している。
ちなみに、本品を所蔵する有限会社文福堂印房では、このように「格子状の網目模様」を持たない、極めて稀少な象牙印材を、最高級レベルの「極上」とランク付けしている。
これはもはや、はんこという名の美術品・工芸品。
【蔵出し特価】
令和5年6月、有限会社文福堂印房の倉庫の奥深くにある段ボールの下の方から、5種類・計6点の最高級象牙はんこ(いずれも象牙製キャップ・ワニ革付)が発見された。
三代目の現店主には、これまでその存在すら知らされていなかったことから、これらの最高級象牙はんこは、先代店主が、あるいは先々代の初代店主から引き継ぐ形で、半世紀以上もの間、ほとんど店頭に並べることなく秘蔵してきたものと考えられる。
どのケースの内側にも50年前の販売価格が記された紙片が無造作に貼り付けられている。
いずれも厳選された最良部位の象牙を用いて昭和の細工職人が精魂を傾けて製作した名品ばかり。
ワシントン条約により象牙の輸入が久しく途絶えている令和の今日では、このような名作が再び世に出る可能性は極めて低い。
それらを考慮したとき、先代が値付けした当時の販売価格は、50年後の今となってはあまりにも安すぎると言えようが、先代・先々代店主の遺志を尊重し、あえて当時の価格(プラス消費税10%)のままで、「蔵出し特価」と銘打ち、超破格値で限定販売する。
もし先代による値札がなければ、迷うことなくもう一ケタ上の値を付けているであろう名品。
在庫1点限りの販売となり、再入荷の可能性はありません。
蔵出し特価につき、ご希望の方はこの機会をお見逃しなきよう、ぜひご検討ください。
■上記金額には消費税が含まれています。
■写真の木製オブジェは付属しません。
■文字彫刻は熟練はんこ職人が行います。
■文字彫刻には最長1か月ほどお時間をいただいております。
■文字彫刻に際しては、他にはない当店だけの豊富なオリジナルはんこ書体の中からお選びいただけます。
■上掲各書体の詳細については当店運営サイトをご参照ください。
◇ 秀碩の工房:篆書
◇ 美印工房:流印体~吉印体
◇ 安心印鑑工房:安心体
◇ 昭和印鑑工房:篆書古印体
◇ 浅草ハンコ名人会:金印体~力印体
■象牙製品の日本国外への持ち出しは禁止されております。
■ご注文のお客様には、国外に持ち出さない旨の覚書に署名捺印をお願いします。
■実物は㈲文福堂印房 実店舗(東京都品川区東大井5-7-12)にてご覧いただけます。
■入れ違いですでに売り切れの切は平にご容赦ください。
■本品につきましては㈲文福堂印房まで、電話、あるいはメールにてお問い合わせください。
■㈲文福堂印房は象牙製品を正規に取り扱うことのできる特別国際種事業者です。
■当ページの写真・文章はすべて㈲文福堂印房に帰属し、一切の流用・転載を禁じます。
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■京都にある創業70年のはんこ専門店・マツヤ印判【京都象牙はんこ館】も併せてご覧ください。