ニュースウォッチ9/NHK
店の電話が突然けたたましく鳴ったのは令和5年(2023)2月14日の午後。
電話の主はNHK ニュースウォッチ9のディレクター、
「GDP回復と訪日外国人受け入れ再開について取材させてほしい」
とのことでした。
ありがたいことに当店の外国人観光客向けお土産用印鑑「デュアルハンコ」Webサイトをご覧になってお声がけいただいたようです。
まずは電話でデュアルハンコと当店の現状を簡単に説明すると、
「取材させていただく場合は後ほど改めてご連絡差し上げます、ただし、そうでない場合はご連絡差し上げませんのであらかじめご承知おきください」
しかし電話はその後一向にかかってこず、ほとんど諦めかけた15:30にようやくかかってきたと思ったら、
「たいへん急な話で恐縮です、今から30分後、16:00には取材にうかがいたいと思いますがご都合いかかでしょう?」
こうなったら否も応もありません、快諾するとジャスト30分後に取材クルーご一行様ご到着、
レポーターは長い外国名の苗字を持つ男性、確かにテレビでお見かけしたことがあります。
何せあまりにも突然のことなのでロクに心の準備もできていませんでしたが、それがかえって良かったようです。
漢字一覧表を見せつつレポーターと相談しながら彼の苗字を4文字の漢字に当てはめて受注接客シーンの撮影終了。
この後クルーは近隣の商店街に1時間ほど滞在して街の声を取材、私はその間に受注した(という設定の)デュアルハンコを製作します。
そして1時間半後に再度来店した取材クルーご一行。
まずはレポーターが自分の名前が漢字で彫られたはんこを捺印し、その出来栄えに大感激!
「これからこの漢字4文字で行こうかな」という彼に私もひとこと。
「でも書くのたいへんですけどね、画数の多い漢字ばかり選んじゃったから(笑)」
思わず取材クルーからも笑いがもれました。
そして最後に今後の展開を聞かれた私は、
「広く世界の方々にハンコの良さを知っていただきながら商売させいただければ、私どもとしてもたいへんありがたい」
ここまで見事な答を事前に用意していたわけではありませんが、実に自然に、スムーズに口をついて出てきたのには、私自身も驚きました。
その3時間後に放送された番組を観て、いつもはどちらかというと辛口な妻からも、
「落ち着いて自然な感じで良いことを言ってるね」
と、珍しくお褒めのお言葉を頂戴しました。
カメラを前にしても動じない態度、これで少しは亡き父に近づけたでしょうか。
そしてこの放送翌日以降、外国人の友人・知人にプレゼントしたいという日本人のお客様からのご注文を、比較的コンスタントに頂戴するようになりました。
1分少々とごく短時間の紹介でしたが、そこはさすがNHK。
思っても見なかった反響の大きさに驚き、喜ぶばかりです。
お声がげいただき、ほんとうにありがとうございました。
ちなみにこの模様はサンケイスポーツが下記のように、短いながら記事にしてくださいました。
こちらについても厚く御礼申し上げます。