スーパーJチャンネル/テレビ朝日

■9月8日(金)テレビ朝日「スーパーJチャンネル」(前半約8分)

テレ朝NEWS:「ハンコ」が外国人を魅了"当て字"に感激…どう使う?

令和5年(2023)8月上旬、今度はテレビ朝日「スーパーJチャンネル」ディレクターさんから電話がありました。

同番組の「Jの追跡」というコーナーにおいて、「外国人はハンコをどう使う?」というテーマで、山梨のハンコ材料卸業者と当店をカップリングで紹介したいとのことです。

軽い気持ちで快諾したはいいものの、主役はもちろん店主の私などではなく外国人観光客です、かんじんの彼らが来店してくれなければ取材は成立しません。

「こういう取材には慣れております。撮れ高OKになるまで、たとえ空振りが続いても何日もお店に張り込ませていただきますのでどうぞご心配なく」

ディレクターさんはそうおっしゃってくださいますが、客をひたすら待つ身とすれば気が気ではありません。

そうこうするうちあっという間に時は流れて取材初日。
これが何と驚いたことに、クルーが到着して店内にカメラを据え付けた途端に外国人客来店!
スイスからの交換留学で1か月間日本に滞在する高校生が日本人ホストマザーに連れられてやってきました。

彼の名前に当てる漢字を一緒に考えていると、なんとそこに割り込むように別の外国人客が来店。
この外国人は観光客ではなく、日本で働くインド人ビジネスマンで、銀行口座開設のためにハンコが必要で取り急ぎ作って欲しいとのこと。

普通なら順番通りこの客を後回しにしてスイス人高校生の注文を先に取りまとめるところですが、なにせ取材クルーがこのインド人客を面白がるものですから先に注文を聞かないわけにもいきません。

スイス高校生とホストマザーにお詫びして先にインド人の注文の制作に取り掛かり、その後改めて接客。

そんな感じで初日こそそれなりの録れ高が稼げたものの、その後2日間は丸々1日張り込んでくださったにもかかわらず外国人の来店はゼロ。
取材クルーは一向に気にする様子もありませんでしたが、こちらの方が申しわけないやら恥ずかしいやらで、少なからず気を揉みました。

さすがに3日連続無駄足になるのもつらいと思ったのか、取材クルーから4日目はひとまずお休みとという申し出がありました。

ところがその夜、自宅に帰ってからメールチェックすると「オンライン来店予約フォーム」に1件予約が入っています、しかも先方の希望来店日時はなんと翌朝10:00、こりゃあたいへんだ!

早速ディレクターさんに連絡すると

「わかりました、明日朝通訳を連れて行きます」

とのこと、こういうフットワークの軽さはさすがなと感じ入りました。

翌朝、雨の中約束通りやってきたのはカナダ人の若い女性、取材クルーのインタビューのお願いにも満面の笑みで快諾してくれました。

彼女は現在地元の大学で栄養学を学んでいるそうで、この夏休みを利用して訪日。
英会話教育のサポートのような仕事(短期アルバイト?)をしながら日本各地を旅行しているとのこと。

英語母国語話者にはそういうメリットに富んだ海外旅行システムがあることを初めて知りました。

彼女の注文はご両親へのおみやげハンコ2点。
特にお母さま分に関しては、彼女のスマホを通して、お母様と直接ビデオ会話しながら、使う漢字を決めてもらったり、付属のポーチを選んだりしていただきました。

恥ずかしながらビデオ会話は人生初体験、興奮のあまり、

「これがほんとの'オンライン'ショッピングだ!」

などと年甲斐もなく叫んでしまいました。

3時間後、渋谷で買った山ほどのおみやげ袋を抱え、注文したハンコ2点を引き取りに戻ってきたカナダ人女性に、まずは店の外で取材クルーがインタビュー。

あとで聞いた話ですが、クルーは彼女に

「カナダに帰って自宅でおみやげのハンコをご両親に渡すところを動画で撮影して送って欲しい」

と頼み込み、それについても快諾を得たようです。

「ものすごくノリの良いお客さんでたいへん助かります」

とは取材クルーの弁。

しかし2週間後のオンエアで、オイシイところをすべて持って行ったのはカナダ人女性のお父様。

「はい、これお父さんへの日本からのおみやげ」

と娘さんから手提げ袋を渡されると開口一番

「寿司?」

あまりにも強烈過ぎるカナディアン・ジョーク?に、思わず座っていた椅子からずり落ちそうになりました。

その後も楽しいやり取りがあったおかげで、結局メインで使われたのは当店ではなく、彼女の自宅でのシーンでした。

ともあれ、当店のハンコを楽しんでいただいてありがとうございます。
お父様は大学教授だとのことですが、それにしてもカナダの家はとてつもなく広い、もちろんツーバイフォー?

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